料理をおいしくしてくれるもの

おいしいって何だろう?
味付けや盛り付けはもちろん、食感のおもしろさだったり、適切な温度だったり、胃袋にちょうど収まる量だったり、色んな要素が思い浮かびますね。おいしいものを作るため、日々色んな本やインターネット上のレシピを読んで、実験・実践を繰り返しているわけですが、おいしいの要素は料理自体だけではありません。季節を感じさせる器や食器、テーブルコーディネート、落ち着いた空間、一緒にいる相手との楽しいおしゃべり…この外的要因って結構大事なのでは?と思うのです。

昨日は劇場にバレエ観賞に行きました。ヨーロッパのサマータイムの夜は長く、夜7時でも真昼のような明るさ。爽やかに晴れ上がった夕方、お気に入りの一張羅を着て劇場に向かいます。バイエルン州立歌劇場は、ドイツを代表する歌劇場で、オペラやバレエ、室内楽など、毎週様々な演目が上演されています。会場に入ると、まるで王族の館のような、きらびやかな装飾。特に、ホールのシャンデリアはいつ見ても、その豪華さに圧巻です。壁や座席のくすんだ赤色も、なんとも言えない上品さを醸し出しています。今回の演目は、イギリス人振付師によるモダンバレエでした。

以前、バレエ好きの友人が、「バレエは動きの芸術。ダンサーたちのほとばしるエネルギーが、観客にも伝わるんだ。そうすると、自分が踊っているわけでもないのに、喉がカラカラになってくるんだよ。」と言っていました。確かにそうなんです!ダンサーたちがすばらしいので、その世界に飲み込まれて、高々とジャンプを繰り返したり、くるくると回転して大技をきめているとき、自分も思わずこぶしを握っちゃったりするんです。スポーツ観戦とちょっと似ているのかもしれませんね。まるで自分事のように、その世界に入り込んじゃう。見終わった後、喉がカラカラになりました!

公演は素晴らしく、感動を抱いたまま外へ。ドイツの良いところは、会場を出ても、まるで中世の世界にタイムスリップしたかのような街並みが広がっていること。豪華な会場と空間が繋がっているようです。感動が覚めにくい!(笑)

そして空腹と喉の渇きを癒すため、ワインバーへ。珍しいことに、夜10時でも半袖で過ごせるほど温かかったので、ビアガーデンならぬ、野外のワインガーデンに陣取りました。

そこで、Grauburgunder (グラウブルグンダー)という白ワインとFlammkuchen(フラムクーヘン)を注文。フラムクーヘンとは、ドイツ版ピザのことで、薄いピザ生地にサワークリームと具をトッピングしてオーブンで焼いた料理です。フランスのアルザス地方でも食べられます。今回はベーコンと玉ねぎのシンプルなトッピングにしました。

写真でお分かりのとおり、材料も見た目もとてもシンプルです。
でも、夏の夜の爽やかな風とバレエの感動が、このシンプルな料理を何倍にもおいしくしてくれたのでした。

日常の中で、こうして料理を「おいしい!」と楽しめる瞬間をたくさん作りたいな~と思いました。そのためには自分の心が充実していること。自分の心をワクワクさせてくれるものに巡り会えていること。常に刺激と好奇心を大事に、「食べる準備」をしたいものです。

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