
「フランス料理」と聞くと、精緻なお品が1品ずつ出てくる、とても手の込んだコース料理を思い浮かべる人は少なくないでしょう。私もそうでした。旦那と出会う前までは…。
「日本と言えばSushi」というステレオタイプがありますが、私たち日本人は毎日お寿司を食べているわけではありませんよね。フランスも一緒です。 実はフランスの家庭料理はとってもシンプル。 素材の旨味を最大限に引き出すため、色々な工夫は必要ですが、手間はそれほどかかりません。
その中でも最もシンプルな家庭料理の一つに、ラタトゥイユがあります。ラタトゥイユとはプロバンス地方発祥の野菜の煮込み料理で、フランス人の旦那曰く、作り方に特別なルールはないとのこと。トマトとハーブ、にんにくで作るベースがあれば、野菜は基本的に何を入れてもOKです。プロバンスは暖かい地域なので、夏野菜をふんだんに取り入れると、とてもおいしくできます。
ポイントはシンプルであること。ついつい調味料を色々入れてしまいそうになりますが、ここは潔く、塩・コショウのみで作ってみてください。トマトの酸味、パプリカの甘み、ズッキーニのみずみずしさ…野菜そのものの旨味を存分に味わうことができますよ!
ハーブは、Herbes de Provence(エルブ ド プロヴァンス)という、プロバンス地方で典型的に用いられるハーブのミックスを使います。ドイツのスーパーにもKräuter der Provence (クロイター デア プロヴァンス)という品名で、このハーブミックスが売っています。タイム、ローズマリー、バジル、マジョラン、オレガノ、エストラゴン、シャク、ラベージが含まれています。知らないハーブもちらほら…。もしこれらのハーブが入手困難な場合は、タイム、ローズマリー、オレガノなど、お手元にあるハーブで試してみてくださいね。


今回は、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ズッキーニ、にんじんで作ってみました。ご飯とイカの白ワインソテーを添えて☆あっさりしていて、とっても美味でした!

フランス人の旦那に「これは本物のラタトゥイユの味だ!」と言ってもらえたレシピです♪ぜひご参照ください。
ラタトゥイユ
Ingredients
- トマト中 4、5個(約400g)
- パプリカ 1個
- ズッキーニ 1本
- 玉ねぎ 1個
- にんにく 1片
- 塩 小さじ2分の1(お好みで調節)
- コショウ 少々
- ハーブミックス 小さじ1
- ローリエ 1枚
- オリーブオイル 大さじ2
水 100ml
Instructions
- トマトはヘタの部分を十文字に切り、熱湯に5分ほど入れ、湯むきする。
- 野菜を一口サイズに切る。切り方は自由。にんにくはすりおろす。
- 鍋を熱し、オリーブオイルをひき、トマト、にんにく以外の野菜を入れる。塩コショウをし、しんなりするまで炒める。
- トマト、にんにく、水、ハーブミックス、ローリエを入れ、20分ほど中火で煮込む。
- 最後に塩で味を調える。
Notes
Bon appétit!