フランスのラクレットとドイツのラクレット、どう違う?

みなさん、ラクレットってご存知でしょうか。スイスやフランスアルプス地方の伝統的な料理で、チーズを鉄板で溶かし、ジャガイモなどの具にかけて食べます。ドイツでも、ラクレットはとっても人気!基本的に冬の料理として親しまれているラクレットですが、ドイツの夏は涼しい(というか寒い。。)ので、つい最近家でもラクレットをしました。

ラクレットは「作る」ものではなくて「する」ものだと思っています。BBQをする、みたいな感じでしょうか。みんなで食卓を囲み、各々自分のペースで、自分が食べたいものを取っていくスタイルは、パーティーでも大活躍です。専用の卓上オーブンを使えば、とっても手軽にできますよ♪

写真に写っているのは、2人用のラクレットオーブンです。サイズは様々で、8人用のものもありますし、形は長方形のものや円形のものがあります。大理石の板の下には電気コンロがあり、大理石の上で材料を焼き、下でチーズを焼きます。

チーズは上の写真のような鉄板に乗せて溶かします。

ところで、ドイツのラクレットとフランスのラクレットに違いがあるのをご存知でしょうか。
ドイツでは、ラクレットと言えば、じゃがいもだけでなく、野菜、魚介類、ステーキなど、様々な食材を具として焼くのが一般的です。

しかし!夫いわく、それは間違っているのだそう。本物のラクレットで使う材料は、ハム、チーズ、キュウリや玉ねぎの酢漬け(ピクルス)だけ!

ためしに、Googleの画像検索で、raclette GermanとRaclette Frenchと検索してみると、次のような結果が!

ドイツのラクレット

ドイツのラクレットは、野菜やエビ、ステーキなど、BBQのようなにぎやかさがあります。一方で、フランスはじゃがいも、ハム、ピクルスが中心になっているのが分かりますね!

なぜフランスはこの材料にこだわるのでしょうか?理由を聞いてみました。
夫「ラクレットはもともとアルプスの食べ物。あんな寒い山岳地帯に、パプリカやズッキーニが実ると思うかい?魚介類なんてなおさら手に入れるのが難しいでしょう?」
ラクレットは、新鮮な食材が手に入りにくい地域の食べ物。よく考えたら、チーズもハムも保存食なのですね。生の牛乳やお肉はすぐに腐ってしまうから、長持ちするように塩漬けや発酵などの処理を施した、加工食品なのです。そして、アルプスのような寒い土地は、寒さに負けない体力が必要でしょう。そのために、こうした高カロリーな組み合わせの食材で作られているんですね。

こうした意味を考えると、フランスのラクレットの方がオリジナルに近いのかなぁ。何でも手に入るこのご時世ですが、料理の背景をたどると、歴史や本来の楽しみ方というのが見えてくると思います。ドイツではよく、日本食も「こっち風」にアレンジされていて、マンゴー寿司なんて奇妙なものまで出回っていますが、日本人的にはとても複雑。本当の日本料理を知ってほしい反面、ドイツ人が喜んで食べられるように、ヨーロッパ風にアレンジされていても、もちろんよいとも思います(マンゴー寿司が好きな人がいるかどうかは別として…)。

我が家のラクレットも、いつかパプリカやズッキーニを焼く日が来るのだろうか…?

ハムは軽くあぶるだけ
Mailleというフランスのマスタードのメーカー。ピクルスもおいしい!チーズはラクレットチーズという専用のチーズがあります。
チーズがいい感じに溶けてくる♪
ふかしたじゃがいもにかけて、ハムとチーズを乗せて、いただっきまーす!

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